実証実験の進捗状況

株式会社ビースポーク​​

最終報告

公益財団法人東京都公園協会において2025年2月に株式会社ビースポークのプロジェクトを実施し完了しました。

株式会社ビースポークは、「技術継承を見える化」することで若年技術者の作業理解・技術習得の促進を目指し、同社が提供する動画研修ツール「Be Trained」を活用したモデル実験を行いました。

本プロジェクトでは、東京都公園協会と同社が連携し、小石川後楽園にて熟練技能者の蛇籠制作の様子を撮影し、撮影した動画データを元にAIを用いてBeTrainedに使用する研修用動画への編集・字幕生成・英語への翻訳作業を行いました。その後、蛇籠制作に参加する研修者を対象に、東京都公園協会主催の蛇籠制作の実地研修前にBeTrainedを提供し、研修内容の定着度を確認するためテストを行いました。合わせて、実地研修後にアンケート調査を行いました。

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検証の結果、BeTrainedを利用した研修内容の定着度を確認するためのテストでは、研修参加者のうちプロジェクト期間内にテストに回答した12名(実地研修に初めて参加する者を含む)のうち8名が70点以上(90点満点)を記録し、BeTrainedを活用することで、業務知識の定着が効果的にサポートされることが確認できました。

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また、BeTrainedの利用による業務理解度の向上について確認するためのアンケート調査では、全体の40%が”大幅に向上した”と回答し、残り60%が”やや向上した”と回答し、特に蛇籠制作の研修に初めて参加する研修者からの評価が高い傾向となりました。調査結果から、東京都公園協会が抱える「新人職員への”伝統技能継承”と”手作業を通じて習得する業務内容”に関する研修体制構築」の課題解決に貢献できることが実証されました。

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今後は、東京都公園協会含め、都政現場等における実地作業の研修体制の構築に対し、さらなる貢献を図ってまいります。