
AWL株式会社
最終報告
墨田区都市整備部公園課・すみだスケートボードパークにおいて2025年2月より行われていた、AWL株式会社のプロジェクトが2025年3月に完了しました。
AWL株式会社は、すみだスケートボードパーク利用者にヘルメット着用を促し安全な環境を保つことを目的に、同社が提供するエッジAI映像分析による問題行動検知技術を活用したプロジェクトを東京都墨田区のすみだスケートボードパークにて実施いたしました。
プロジェクト期間中、パーク内の入口とプレイエリアにエッジAIカメラ3台とスピーカー2台などを設置し、カメラの検知領域内に「ヘルメット未着用者」が一定以上滞在した時に、各カメラ横に設置されるスピーカーから自動音声や区職員のリモートでの発声によるアラートを再生する仕組みを構築しました。区職員が現地に出向くことなく問題行動の検知・予防を行うことができるようにしました。
プロジェクトの結果、カメラでの検知率について、入口カメラでの未着用者検知正解率86.2%、着用者検知正解率63.6%(計4日間)、プレイエリアカメラでの未着用者検知正解率93.0%(計7日間)となった。誤検知発生の要因としては、帽子とヘルメットを誤検知する例や日中は日差しの影響を受けること等がわかりました。


また、自動音声アラート/職員アラート(リモートでの発声)システムについての有効性をシステム稼働率の確認とアンケート調査を行いました。
アラートシステムについて、プロジェクト期間中稼働率は100%であった。

アンケート調査では、本プロジェクトに関連した区職員を対象に以下内容について質問しました。
【アンケート内容】
- AIシステムによるヘルメット着用・未着者検出システムにより、今後の業務改善方針検討の材料になりましたか?
- AIシステム導入後、職員の業務負担はどのように変化しましたか?
- 職員によるリモートアラートの効果について、どのように感じましたか?
- AIシステムによる自動アラート(音声)の効果について、どのように感じましたか?
- 今回の取り組みを総合的に判断すると?
アンケート調査結果は以下のとおりです。主に、AI技術を利用することによるパークの入場管理方法や区職員の監視・管理業務の改善や、ヘルメット未着用者を含む利用者の行動変容につながるアナウンス内容・方法等の気づきが得られました。

今後、本プロジェクトにおける結果を基に問題行動検知技術の向上を行っていくとともに、公共調達による導入などを推進してまいります。