開始報告

WAmazing株式会社は2021年12月2日（木）より東京国際クルーズターミナルにおいて訪日外国人観光客を想定した実証実験を開始いたします。
東京港ではクルーズ客船の大型化に対応するため、2020年10月に東京国際クルーズターミナルが開業しました。今後、クルーズ客船の入港により、訪日外国人観光客に対する東京の魅力発信、周遊支援につながるサービス提供や交通利便性の向上が必要となってまいります。
WAmazing社の実証実験においては、訪日外国人観光客を想定した在留外国人モニターにWAmazing社が提供する無料SIMカード配布機器や交通チケット販売機器などを利用いただき、利便性および経済効果の検証を行ってまいります。また、海外在住の外国人に対してクルーズ観光におけるサービス等のニーズ調査を行い、訪日外国人観光客の活用可能性も検証してまいります。
なお、本実証実験は2022年1月末頃までの実施を予定しております。

最終報告

東京国際クルーズターミナルで行われていたWAmazing株式会社のプロジェクトが2022年3月23日に完了しました。

WAmazing株式会社は、「東京国際クルーズターミナル」の開港に伴う経済効果を可視化すると共に、周遊利便性向上による消費拡大の効果を検証するために、周遊支援プラットフォームのサービス内容についてアンケートを実施しました。

アンケートは、訪日外国人観光客を想定した外国人モニターを対象に実施しました。アンケートの結果では、WAmazing株式会社が提供する、交通チケット予約サービス、免税ECサービス、無料SIMカードを含む周遊支援プラットフォームについて、大半のモニターが実際に利用をしたいと回答しました。

また、WAmazing株式会社の交通チケット予約サービスおよび免税ECサービスについてはモニターからの活用希望が高く、想定される経済効果は目標値をおおよそ上回る結果となりました。

モニターからの定性的な評価・コメントにおいても、SIMカードが無料であることをきっかけにプラットフォーム活用の足掛かりとなり、交通チケット予約や免税ECサービスへのスムーズな接続となっていることが確認できました。交通チケット予約サービスについては都内周遊のニーズも高い一方で、東京～長野などの広域周遊を求める声もありました。狭域・広域それぞれの切符を販売し双方のニーズに応えることで、周遊利便性の向上、および、観光促進による消費喚起につながると考えられます。また、免税ECサービスについては、「買う銘柄を事前に明確に決めている人」を対象に購入から免税手続きまでを行うことで、観光客の観光時間を捻出ひいては消費喚起につながると考えられます。

以上の検証結果を以て、WAmazing株式会社が提供する周遊支援プラットフォームのサービスは訪日外国人観光客の利便性向上及び消費喚起に対して一定の効果があると考えられます。今回の検証で明らかになったサービス内容・提供方法に関するニーズに対応することで、さらなる効果創出にもつながることが考えられます。

今後、本プロジェクトにおける効果検証の結果を活用し、公共調達による導入などを推進してまいります。