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    プロジェクト
    経験者の声

    キングサーモンプロジェクトで採択されたスタートアップに対しては、課題を抱える都庁の各部署や区市町村、さらには民間事業者の現場を実証フィールドとして提供します。それらにプロダクトやサービスを先行導入し、有効性を検証することで、スタートアップは貴重な実績と信頼を築くことができます。

    実証実験で社会課題の解決に資すると認められたプロダクト・サービスは「キングサーモン認定」を受け、都内行政現場が随意契約で購入等をできるようになるため、公共調達を通じた販路拡大が期待できます。

    さらに、海外展開の戦略立案から実行支援にわたる支援を通じて、グローバル市場への挑戦も積極的に後押ししています。

    令和元年に始まった本事業では、これまでに20社がキングサーモン認定を受け(令和8年2月時点)、東京都保健医療局や大田区など、多数の部局・基礎自治体への導入に繋げています。

    では、本プロジェクトの支援によって、現場ではどのように課題を解決できたのでしょうか。また、SUはどのように成長できたのでしょうか。

    以下では、本プロジェクトを経験したスタートアップや、協働した現場からの「声」をご紹介します。事業成長や新たな挑戦につながったリアルなエピソードから本プロジェクトの成果をご覧ください。

    現場の声

    墨東病院

    尿が溜まった時にアラームが鳴り、患者に対してトイレの声掛け、誘導することができています。それが習慣づくと、患者自らトイレに行くようになり、患者の離床意識を高めるきっかけになっています。

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    大田区

    公共施設で使用される電力の多くは空調の用途であるため、空調設備及びこれに密接に関わる換気設備の省エネルギー化は脱炭素化における重要な課題でした。換気制御システム「BA CLOUD(ビーエークラウド)」を導入した区内の公共施設(大田区産業プラザPiOなど)では、空調・換気設備に係る確実な省エネルギー化の実績を残せました。
    公共施設全体への導入の適否を見極めるべく、アリーナやホール等の大空間を有した電力使用量の多い大田区民プラザや大森スポーツセンターでも協働実証を行ったところ、いずれも削減実績が確認され、脱炭素化に資する有力な手段として導入施設の選定を進めています。

    Tokyo Innovation Base
    Tokyo Innovation Base
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    Tokyo Innovation Base

    TIBのコンセプトの一つに、都内のスタートアップエコシステムを繋ぐ結節点としての機能を掲げており、TIBへの訪問を機に、都内に点在する様々なスタートアップ支援拠点やインキュベーション施設のことを知ってもらい、そこにユーザーを送り出す役割を担っています。一方でユーザーが都内の拠点を網羅的に確認する術がないという課題がありました。
    そこでStroly社のデジタルマップを導入し、都内のスタートアップエコシステムを見える化し、実証実験完了後も、引き続きStroly社のデジタルマップを活用しています。都と一緒にTIBの企画・運営を担うスターティングメンバーには、エコシステムで活動する多くのデベロッパーや事業会社等が参画しており、そのアセットやネットワークを通じて取組を拡大し、2026年2月末時点での掲載数は145拠点となりました。
    TIBでは日常的にコミュニティマネージャーが中心となって、当該デジタルマップにより各拠点の紹介を行うとともに、全国の自治体や海外の国・都市関係者が東京のスタートアップエコシステムを知るための有用なツールにもなっており、累計の閲覧数は約7万件となっています。
    デジタル技術を駆使し、東京のスタートアップエコシステムの見える化に貢献するStroly社のアイデアは画期的なものであり、引き続きTIBでは本サービスを広く展開し、多くのスタートアップ関係者の活動を後押ししていきます。

    Tokyo Innovation Base
    Tokyo Innovation Base
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    SUの声

    Dfree株式会社

    キングサーモンプロジェクトの支援により、これまで踏み出せなかった新しい挑戦に大きく舵を切ることができました。当初、介護以外の領域にも事業を拡げたいと考えていたものの、具体的なアプローチが分からず、一歩を踏み出せない状態が続いていました。
    しかし、行政・医療の現場とのマッチングを通じ、初めて行政機関との実証に取り組むことができました。特に都立病院での実証は大きな転換点となり、現場のフィードバックから医療機関におけるニーズの強さが明確になり、製品の社会的意義と可能性を再認識しました。行政特有の業務フローや制約にも直面しましたが、それらを乗り越えプロダクトを改善する貴重な経験となりました。実証で得た「東京都の医療現場で評価された」という信頼は、その後の国内医療機関・行政との対話において強い説得力となり、これまで届かなかった先にも検討の機会が広がりました。キングサーモンプロジェクトでの経験は、事業成長に向けた“挑戦の土台”を力強く築く一歩となりました。
    さらに、ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市CESへの出展支援では、米国市場でも強いニーズがあり、複数企業が協業に関心を示したことが大きな刺激となりました。米国進出の実現可能性を確信し、国内外で“本当に求められている”という手応えを得られたのはプロジェクトの後押しがあったからこそです。
    現在は日米双方での医療機器認証取得に向け準備を加速しており、来年から米国進出と医療機関への本格展開に踏み出します。まだ実績は途上ですが、得たつながり・信頼・国内外の反応が挑戦を支える強固な土台となりました。社会課題にテクノロジーで挑み解決策を広げるための勇気と道筋を得た経験を糧に、今後も多くの現場に価値を届け、大きな成果へ育てていく覚悟です。

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    株式会社イノフィス

    新製品をローンチするにあたり、製品の効果測定やユーザー評価を実施する必要がありました。キングサーモンプロジェクトにより、評価をして頂けるビジネスパートナーが早期に見つかり、また効果測定や評価方法についても適切なアドバイスを頂け、効果的な検証をすることができました。この取り組みにより、定量・定性的な効果を多くのユーザーに提示することができ、販売に大いに活用することができています。
    海外事業をはじめる際には、海外市場調査や海外ユーザーとのネットワーキングなど多くの支援を頂き、スムーズにビジネスを展開することができました。今では日本以外に22か国で販売することができ、2025年6月にはドイツに事務所を設立するまでに至っています。大変感謝しています。

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    株式会社STYLY

    キングサーモンプロジェクトによるスタートアップ企業の海外展開支援を活用し、海外クリエイターや事業者とのリレーション構築を目的に、世界最大級のXRハッカソン「MIT Reality Hack 2025」へ公式スポンサーとして参画しました。「MIT Reality Hack 2025」では、関係者を含め約600名を超えるクリエイター・開発者が参加し、参加者から組成された80チームのうち、8チームがSTYLY for Vision Proを活用してコンテンツ制作を行いました。ハッカソン全体を通じて、STYLYが単なる技術提供にとどまらず、空間コンピューティング時代のプラットフォーマーとして、世界中のクリエイターや企業とともに新しい体験を生み出す存在であることを示すことができました。
    キングサーモンプロジェクトでの経験が、STYLYが日本とグローバルの教育機関をつなぐ役割を果たしながら、継続的な事業展開の基盤を築くことに繋がっていると実感しています。
    2022年より、日本全国で専門学校や専門職大学を運営する滋慶学園COMグループと連携し、XR分野におけるクリエイター人材育成の取り組みを進めてきました。2024年度の同校との連携では、「空間クリエイティブカリキュラム」を設計し、受講した生徒のうち優秀者1名をMIT現地へ派遣することが可能となりました。加えて、STYLYと滋慶学園COMグループはそのグローバル展開と可能性が高く評価され、2025年度には、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)」を基に運営されるクリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)に採択され、イマーシブ映像コンテンツクリエイター育成・輩出プロジェクト「Immersive Media Lab++(イマラボ・メディア)」を本格始動しています。
    今後この事業を経て、グローバルに活躍できる人材育成や、世界的な展示会でのイマーシブコンテンツの制作・発表を予定しており、持続的な取り組みとして推進して参ります。

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    Cynaps株式会社

    ホテル領域に強みを持つ当社にとって、公共施設は未知の領域でしたが、キングサーモンプロジェクトの支援により、行政現場と直接協働できる環境ができました。公共施設での導入が初めて実現し、プロダクトの汎用性が大きく向上しました。
    行政施設での実証を通じて、公共領域でも当社の省エネ効果が確認できたことは、事業成長に大きく貢献しました。ホテルや商業施設が中心だった当社事業が、公共施設という新たな市場に広がる大きな転機となりました。

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