実証実験の進捗状況

株式会社Stroly​

最終報告

Tokyo Innovation Base(TIB)において2024年2月より行われていた、株式会社Strolyのプロジェクトが2024年3月に完了しました。

株式会社Strolyは、東京都のスタートアップ支援施設やイベント情報を一元化し、回遊性を高めるデジタルマップメディアを作ることで、国内外のビジネスパーソンに対して、TIBイベント参加を起点とした関連施設への関係人口の増加を図りました。その中で、構築するデジタルマップの利用者に対しておすすめの支援事業者や集積地をPRし、マップが利用者のビジネス視察に効果的かを検証しました。

プロジェクトでは、TIB周辺マップと東京都広域マップを作成しました。マップではカテゴリのテーマに合わせた4種類のピンを使用し、広域マップでは自由な場所にシールを張ってデザインを更新できるようにしました。

アンケートでは83.3%の回答者が有用だったと回答し、「スタートアップエリアを直感的に見られるマップが今まではなかったので画期的であった」などと高く評価されました。

TIB周辺マップ

株式会社Stroly 最終報告-01

東京都広域マップ

株式会社Stroly 最終報告-02

TIB周辺のスタートアップ支援拠点の情報取得に対するエリアマップの有用性(N=17)

株式会社Stroly 最終報告-03

東京のスタートアップ支援拠点の情報取得に対するエリアマップ有用性(N=17)

株式会社Stroly 最終報告-04

スタートアップの関連施設の可視化だけではなく、利用者の情報を取得することにも成功し、利用者の分析も行いました。スポット情報については、TIB周辺の情報がよく見られており、マップを見た人がTIB周辺に何があるのかを閲覧する傾向があることがわかりました。

一方、利用者の位置情報を活用したヒートマップについては、合計アクセス数約3,500件のうち、GPSをONにしたアクセス数が33と全体の1%程度であり、移動データの取得は今後の課題となりました。

スポット情報閲覧ランキング

最終報告-05

ヒートマップの取得

最終報告-06

検証の結果、TIBの課題であるスタートアップ関連情報の可視化が可能となるだけでなく、利用者の情報収集にも効果があることがわかりました。

今後、本プロジェクトにおける効果検証の結果を活用し、公共調達による導入などを推進してまいります。

他の採択企業の
実証実験の進捗状況