ヘルシンキ市における
実証の振り返り
inQs株式会社
inQs株式会社にヘルシンキ市での実証成果と今後の事業展望についてお伺いしました

Rike Wootten 氏(inQs株式会社)
本事業への参画背景について
- 欧州地域への事業参入は、弊社の世界展開に効果的なPRになると期待しています。
- ヘルシンキ市などの高緯度地域は日照時間が短いため、弊社製品にとって厳しい環境の中でSQPVガラスの発電効率等を検証することは、今後の事業展開に有利に働くと判断したためです。
海外展開を推進する上でどのような課題について
- 海外展開においては現地ステークホルダーとの面談実施や展示会出展であってもスタートアップにとっては大きな出費です。弊社は、SQPVガラスを窓枠等に設置する際、施工業者への業務発注が必要となり特に出費がかさむ傾向にあり、海外展開のボトルネックとなっています。
- 本事業では、東京都からの補助で金銭的負担が軽減され、ヘルシンキ市での実証に専念できました。
キングサーモンプロジェクトを通じて得た成果について
- 今回の実証で、弊社プロダクトが日本以外にも北欧などの高緯度地域でも成果を出せることが分かり、現地のリセラーなどのこれまで関係性を持っていなかったステークホルダーからも弊社せプロダクトの引き合いをいただくことができました。
- ヘルシンキ市の協力で現地施工会社やガラスメーカーを紹介いただき、信頼される事業パートナーとの連携が重要だと実感しました。
今後の展望について
- 実証期間中にヘルシンキ市やフィンランド共和国における各種規制や競合企業の情報、顧客候補企業の情報調査を行っております。
- 本実証の実績を足がかりとして、自治体主導のリノベーションプロジェクトへの参画を目指した関連自治体および企業へのヒアリングを行っております。
- 中長期的な欧州展開の実績作りとして、短期的にはヘルシンキ市やフィンランドの公共施設やサービス施設への展開を検討しています。